📘 この本の概要
『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』は、スウェーデンの医師・統計学者であるハンス・ロスリングとその家族が著した、世界の見え方を変える名著です。
「世界はどんどん悪くなっている」と感じがちな私たちに、データとファクトに基づいた正しい視点を教えてくれます。医療、教育、貧困、人口問題などをテーマに、10の思い込みを取り除く考え方が解説されています。
🔑 要点まとめ(世界を正しく見るための10の習慣)
1. 分断本能に注意する
「豊かな国 vs 貧しい国」という二極化のイメージは誤解。実際はほとんどの人が中間レベルの生活をしています。
2. ネガティブ本能にとらわれない
「悪いニュース」の方が印象に残るもの。実際には、世界の多くの指標(乳児死亡率、教育水準など)は改善しています。
3. 直線本能を疑う
「人口はこのまま一直線に増え続ける」と考えがちですが、実際はある地点で増加は鈍化します。人口の未来は予測可能です。
4. 恐怖本能に飲まれない
メディアのセンセーショナルな報道により、リスクを誤って過大評価しがちです。冷静な数字で判断することが大切です。
5. 単純化本能に抗う
ひとつの視点や答えで物事を理解しようとすると、見誤ることが増えます。複数の要素を並行して考える習慣が必要です。
✍️ 所感
この本は「不安になるニュース」に囲まれている私たちに、冷静な視点を取り戻させてくれました。
「世界は想像以上に前進している」という前提に立てば、希望を持って行動できるようになります。
特に印象に残ったのは、ネガティブな情報ばかり信じていた自分に気づけたこと。ニュースやSNSの受け取り方が変わりました。
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